初期型のR1購入から2年、気になる部品や消耗品は一通り交換した。
外装も塗ったしステダンも付けたし、ベアリングも換えキャリパーもOHした。
それぞれほぼ思った通りの結果が返ってきた。



でも・・・もやもやするのはやはりSSという車種の性。
周囲は’05〜’07年式がメイン。
どんなに整備しようがどんなに弄ろうが新しいモデルの方が乗り易くてカッコ良くて速い。
それはほぼ覆せない事実。




もしクラッシックカーやネイキッドに乗っていればそうは思わないだろう。
長く付き合っていくなら個人的にはカタナに油冷エンジンでじっくり走り込みたい。
許されるのであれば、オフ車で林道を走り回りたい。
けどSSはそうじゃない。
ランニングコストと性能、速さで乗り換えるのが『本来の』付き合い方だろう。
悪い言い方をすれば使い捨て・・・なのかもしれない。
その時期にメーカーが最高の技術で投入してくるんだから、当然のように最新が最高だろう。

しかしまぁ実際はストリートなので性能に大差はなく、目立つ色に塗って気に入っていたので大きな理由ではない。




実は少し行き詰っていた。
タイヤは腕と比較してもそれなりに問題ない。
リアショックを替えたら気持ち良く走れるようになった。
ステダンを付けたらコーナーでも振られなくなった。


でも・・・タイヤはそろそろ交換、リアは交換したがフロントはOHしなけりゃいけない。
ステダンは最弱でも効きすぎてしっかり曲げないと曲がらなくなった。

年に数回しか乗らないバイク、メンテや交換には費用対効果が釣り合わず、セッティングで足を弄っても次回には乗り方を覚えていない。
うん・・・どうしようかな・・・。





そんな時にたまたま目に入ったこのV型YZF-R1、5PW。



色々とアフターパーツは付いてるし、大きな事故や転倒痕もない。
距離12000km、所有者は思うように乗れなかったのか、車両は埃を被っていた。

何故選んだのかは分からないし、前日までは買い換える気も無かった。
心理層でそう働いたのか、若しくはインスピレーションだったのか・・・。


車両即決、譲渡証に印をもらって乗って帰った。
なんだ、調子いいじゃない。



その5日後、4XVにお別れをした。
幸運だったのは購入した5PWと売却した4XVに大きな価格差がなかった事。
勿論4XVのアフターパーツはそのまま。
その状態が気に入ってくれたんだからその状態で渡すのが礼儀。

2年間ありがとう、あまり乗れなかったけど凄く楽しかった。



さて、洗車してメンテして細かい不具合部分を洗い出していこう。
春には絶好調で走り出したいじゃない。



’09/12/28、当然に自分で名変する為に陸事に走る。
4XVは仲間内に売却したのでついでにこちらもお別れの名変。
出会いと別れ、全て自分でやれば想い入れも変わってくる。



そして赤い初期型があった場所に青いV型が鎮座する。
さて、今日からコイツが自分の相棒。


そして今日からコイツが自分の基準。

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