R1は勿論ヤマハ車の多くにはEXUPと言われる排気デバイスが付いている。
高回転型のバイクエンジンに不足がちな低速域を補う機構だ。
非常に優れたデバイスなのだが、やはり弊害もある。
1)アクセルオフ時のエンジンブレーキが強くかかる。
2)回転数に応じてデバイスの開度も変わるのでライダーのスロットルワークとは別にトルク変動がある
3)回転域によってはもっとトルクがぼやけてくれた方がギクシャクせずに走り易い。
等。
それでは調整してみよう。
アンダーカウルを外すと左側、サイドスタンド辺りのマフラーにカバーの付いた部分がある。
8mmのボルト3本で止まっているカバーを外す。
ワイヤーが2本繋がっておりこれがEXUPの稼動部になる。
シートとタンクを外す。
画像、赤○の部分がEXUPのコントロールユニットであるサーボモーター。
同じく青○の部分がワイヤー調整のアジャスター。
この位置は全閉時に少しだけ開いている状態。
こうする事によって上に記した弊害の1)と3)がかなり解消される。
サーボモーターに繋がるワイヤーの上側は稼動部の下側(戻り側)、下側は稼動部の上側(開き側)に繋がっている。
イグニッションをONにてエンジンがかかっていない状態。
左向きの切り欠きと丸い穴が重なる位置にあればO.K.。
上側のワイヤーが引っ張られるとデバイスが開く=高回転の状態。
ワイヤーで位置合わせをする場合はエンジンをかけたり切ったりイグニッションをONにだけしたりしてモーターを動かしてやる。
このデバイスと連動してもう一つ変化する事がある。
アイドリング時は排気通路を狭くしているのだから開き気味に調整してやると当然排気音も大きくなる。
元々排気音が大きめの改造スリップオンを付けていたのだが、少し音が割れる極悪サウンドになった。
チョイワルが流行っているのでこれはこれでいいかもしれないw
フィーリングとしては自然な乗り味になる。
ちなみに開けすぎると単に低速域がスカスカになる。
簡単且つ効果が体感できるので試してみてはいかがだろうか。