processからの続きのようになるのですが、初乗りからのインプレッションを。

随時書き足していきます。

エンジン自体は初期型から大きな変更はないのだが、このモデルからはインジェクション化されたのが大きな特徴の一つ。
と言ってもキャブからインジェクションへの過渡期のモデルらしさがある。
ドンツキ軽減の為、負圧キャブに似た独特な構造を残している。


アイドリングから3000rpmまでの極低回転ではキャブの方が追従性が良いと感じる。
あと、振動も出る。
解消の可能性もあるので同調をとってみようと思う。


中間域から上はキャブとはフィーリングが違う。
何と言えば良いだろう、キャブはアクセルに対して二次曲線的にトルクが発生(比喩として)するような感覚、若しくはアクセル1に対して0.8〜1.2のトルクが出るような感じだろうか。
こちらのインジェクションはアクセルに対して一次直線だと感じる。
アクセルを1捻れば1だけのトルクが出る。

良く言えば従順で扱い易い、悪く言えば機械的で心躍らないというイメージを持った。

次にシャーシと足。
このモデルではデルタボックスVというニューフレームに変更されており、剛性バランスを向上させているらしい。
シートレールが別体となったのはリアサスの整備性向上らしいが、万が一の事態の場合も嬉しい。


《足回りは初期型の『300キロで走れるオフロード車』とも呼ばれた柔らかくストロークの長い足は抑えられ、固めで作動幅の短い一般的なものになった。
また、エンジン搭載位置が20mm、シート高が5mm上がった。》
と当時の解説にはある。

が、取り回しでの不安定感は無く、シートも形状がシャープになった為足つきも不安は無い。


ホイールベースとスイングアーム長が初期型から変更がないのにこれだけ乗り味が変わるのかと驚嘆した。
マスの集中化と重量物を高重心化した事で倒し込みが軽く、一気に寝る。
600クラスまでとはいかないが、初期型のように曲がる姿勢を作り荷重移動をして曲げなくともヒラヒラと倒れる。



そしてふと気付いたのが初期型ほどハンドルがとられない事。
減速帯やギャップでの振られが初期型と同じぐらいの速度域では発生しないのだ。




まだタイヤも未交換で試走程度だが、確実に進化は感じた。
フィーリングの違いに戸惑う事もあり、もう少し走り込まないと少し怖いのが正直なところ。
暖かくなるまでにタイヤと体の準備をしておこう。

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